バータックスのアンブレラのやり方|ディアボロ解説

垂直軸と水平軸のアンブレラのやり方解説 中級💪
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「バータックスはできるようになったけど、そこからアンブレラに入ると必ず紐が絡まる」
「顔の近くをディアボロが通るのが怖くて、思い切りやれない」

バータックスでのアンブレラは、人前でやると確実に歓声が上がる技です。その一方で、通常のアンブレラと同じ感覚でやると高確率で失敗します。実は通常のアンブレラとは2つの明確な違いがあり、そこを理解しないまま練習しても、なかなか成功率が上がりません。

アンブレラの通常盤とバータックス版それぞれのやり方の解説
通常のアンブレラとバータックスのアンブレラの様子を並べた画像

この記事では、通常のアンブレラの基本から、バータックス特有の注意点、失敗の原因、そして観客に喜ばれる見せ方まで順番に解説していきます。

この記事でわかること

  • アンブレラの基本動作(3ステップ)
  • バータックス状態での違い2つ(高さの差・スピード)
  • 紐が絡まる本当の理由
  • 顔にぶつけないための3つのコツ
  • 観客に喜ばれる見せ方

動画でも解説しています

実際の動きは映像で見たほうが圧倒的に分かりやすいので、記事と合わせてご覧ください。

バータックスのアンブレラとは?

まずアンブレラとは、ディアボロを左右に往復運動させる技のことです。その往復運動の軌跡が傘(アンブレラ)のような円弧を描くことから、この名前がついています。

ディアボロのアンブレラで描かれる傘のような円弧の軌跡
左右への往復運動が、傘のような円弧を描きます

そしてバータックスとは、ディアボロの軸を垂直方向に立てた状態のこと。この状態でアンブレラを行うのが「バータックスのアンブレラ」です。ディアボロが顔のすぐ近くを通過するため、観客から見ると非常にスリリングで、拍手や歓声につながりやすい技です。

💡 バータックス自体のやり方が分からない方は、先にバータックスの解説動画をご覧ください。

【大前提】加速してから技に入る

技術的なコツの前に、これが最も重要な大前提です。

ただ、バータックスを固定軸でやる場合には回転をつけすぎると腕に負担がかかってしまいます。技の直前まではバータックスの姿勢は胸より下の位置で行い、技(アンブレラ)をやる時になったら肩あたりまでディアボロをあげましょう。そうすると腕への負担が減ります。

アンブレラは、回転をある程度つけた状態で行ってください。アンブレラは往復運動の両端で急激に力が加わる技です。回転が弱いとディアボロの軸が傾きやすくなり、紐と絡まったり、紐から外れて飛んでいってしまうことにつながります。

まずは通常のアンブレラから理解する

バータックスのアンブレラも、基本的には通常のアンブレラと同じ要領で行います。そのため、まずは通常の状態での動作を正確に理解しておくことが近道です。

動作はシンプル。3つの繰り返し

ディアボロのアンブレラの基本動作3ステップ 勢いを相殺し一瞬止めて反対側へ引っ張る
アンブレラの動作は、この3つの繰り返しです

ディアボロが端にきたら、次の3つを行います。

  1. 紐とスティックと手首を使ってディアボロの勢いを相殺する
  2. ディアボロを一瞬止める(=手を止める)
  3. すぐに反対側へ引っ張る

これを繰り返すことでアンブレラができます。手の動きとしては腕全体をあまり使わず、できる限り手首のスナップを効かせるのがポイントです。

引っ張る方向がポイント

引っ張る方向は、まっすぐ横ではなく、若干斜め上の反対方向へ

端にきたときのディアボロの高さが「おへそ」あたりだったら、「胸」あたりを目掛けるイメージです。

スティック先端は肩あたりの高さで、紐と直線状になる位置へ持っていきます。こうするのは、ディアボロが重力で下に引っ張られるのを相殺するためです。これでディアボロは円弧を描いた動きになります。

高さの関係は「中心が15cm高い」

ディアボロのアンブレラの高さの関係 両端よりも中心が15センチほど高くなる
両端よりも中心のほうが15cmくらい高くなるイメージ

高さの関係としては、両端よりも中心のほうが15センチぐらい高くなるイメージです。この高低差があることで、きれいな円弧=傘の形が生まれます。

バータックスでの違いは2つだけ

やること自体は先ほどと同じ、「一瞬止めて反対側へ引っ張る」の繰り返しです。通常との違いは主に2つあります。

項目通常のアンブレラバータックスのアンブレラ
両端と中心の高さの差15cmほどより小さい
往復のテンポゆったり速い
端での力の入れ方斜め上へしっかり控えめ・気持ち”上”程度

違い①:高さの差が小さくなる

バータックスでは、両端と中心の高さの差が通常よりも小さくなります

「顔の近くにディアボロが来て焦る」というのもあるのですが、主な理由は別にあります。高さ方向に差をつけすぎると、紐が絡まるからです。

バータックスでは高さ方向がディアボロの軸方向に当たるため紐が絡まりやすい
バータックスでの高さ方向=ディアボロの軸方向。最も紐が絡みやすい方向です

バータックスでの高さ方向は、ディアボロにとっての軸方向に当たります。これは最も紐が絡みやすい方向です。通常の状態で言えば、前後方向の動きに当てはまります。

通常のアンブレラで前後にブレると絡まりやすいのと同じことが、バータックスでは「上下」で起きるわけです。ここを理解しておくと、紐が絡まる原因が自分で診断できるようになります。

違い②:スピードが速くなる

バータックスのアンブレラと通常のアンブレラのテンポの違いを比較
円弧を描く余裕がない分、左右に往復するテンポが速くなります

もう一つの違いはスピードです。これは高さの差が小さくなることの間接的な影響です。

ディアボロが円弧を描く余裕がなくなる分、左右に往復するテンポが速くなります。当然、端に来た時の手の動きも通常のアンブレラより少し速くなります。

そして端の位置でスティック先端に力を入れる方向は、通常の状態より控えめで「気持ち”上”」程度。ここがポイントです。

よくある失敗2パターンと対処法

失敗①:回転不足のまま入ってしまう

ディアボロのアンブレラで回転不足のまま入り軸が傾いて紐が絡まる失敗例
回転が弱いまま入ると、軸が傾いて紐と絡まります

冒頭でもお伝えした回転不足です。回転が弱いまま入ると軸が傾き、紐と絡まったり、紐から外れてしまいます。

対処法:技に入る前にしっかり加速する。「もう十分かな」と思ってから、あと数回加速するくらいでちょうどいいです。

失敗②:力任せに左右に振ってしまう

ディアボロのアンブレラで力任せに左右に振ってしまう失敗例
ずっと力を入れ続けるのはNG。腕にも紐にも負担がかかります

もう一つは力任せに左右に振ることです。腕に負担がかかって痛めたり、紐に負担がかかって切れてしまうことになります。

対処法:ずっと力を入れ続けるのではなく、両端にきたタイミングで勢いを相殺して、一瞬止めて、反対側へ引っ張る。この切り替えを意識しましょう。練習していくと、この感覚がつかめるようになります。

顔にぶつけないための3つのコツ

バータックスのアンブレラで一番怖いのが、顔にディアボロが当たること。ここを解決できると、一気に練習が進みます。

コツ①:両肘の角度90度を意識する

バータックスのアンブレラ中は両肘の角度を90度に保ち顔との距離を安定させる
左右に振る反復動作の間は、両肘の角度を90度にキープ

左右に振る反復動作の間は、両肘の角度を90度に保つことを意識します。

大きく肘が伸びたり縮んだりすると、ディアボロと顔の距離が安定せず、顔にぶつかったりするので気をつけましょう。

コツ②:スティックの力の方向はまっすぐ反対方向へ

スティックの力の方向は、まっすぐ反対方向を意識してください。前述の通り、上方向への力は「気持ち上」程度に抑えます。

コツ③:入り方は勢いを抑えて

バータックスのアンブレラへの入り方 腕を伸ばして顔と腕の間にディアボロを通す
導入のときだけ肘を伸ばし、顔と腕の間にディアボロを通します

バータックスでのアンブレラへの入り方は、勢いを抑えつつ行います。

  1. 腕を伸ばして、顔と腕の間にディアボロを通す(導入のときだけ肘を伸ばします
  2. 端に来たタイミングで一瞬止める
  3. そして反対方向に引っ張る

あとは先ほど説明したように繰り返しになります。ずっと力を入れ続けないで、端に来たタイミングで止めて反対方向へ引っ張る。これを一瞬で実行します。力任せにやらないことがポイントです。

慣れないうちの練習のコツ

怖かったら一歩ずつ下がりながらやる

バータックスのアンブレラを一歩ずつ後退しながら行い余裕を作る練習方法
一歩ずつ下がりながらやると余裕が生まれます

怖かったら体を少しのけぞったり、自分の体を少し後退させながら、一歩ずつ下がりながらアンブレラをやると余裕が生まれます

最初は完全な垂直軸でやらない

最初は完全に垂直軸の状態でアンブレラをやらないこと

水平軸からちょっと斜めの状態でアンブレラをする。こうしていくと、バータックスのアンブレラに慣れてくると思います。

いきなり完成形を目指さず、「斜め」から少しずつ角度を立てていくのが、遠回りに見えて一番の近道です。

観客に「すごい」と思われる見せ方

ここからは見栄えの話です。

この技は横から見ると、顔の近くをディアボロが通ります。このヒヤヒヤ感が演出になり、拍手歓声につながりやすいです。

これにさらに動きを加えるとなお良いです。

  • 一歩ずつ後退しながらやる
  • 体をのけぞって、顔の上をディアボロが通る演出をする

後者は私はまだできませんが、できるとかなりインパクトがあります。技の難易度そのものより、「危なそうに見えるかどうか」のほうが観客の反応に直結する、というのは覚えておいて損はありません。

よくある質問

Q. どうしても紐が絡まってしまいます

A. 原因は主に2つです。①回転不足②高さ方向の差をつけすぎ。バータックスでの上下方向はディアボロの軸方向にあたり、最も紐が絡みやすい方向です。まずは高さの差を意識的に小さくして試してみてください。

Q. 腕が疲れてしまい、長く続けられません

A. 力任せに振っているサイン、または休憩のタイミングです。一度休憩してから、今度は腕全体ではなく手首のスナップを使い、両端で「止めて・引っ張る」の切り替えを意識すると、驚くほど力がいらなくなります。

Q. 練習中に紐が切れました。道具が悪いのでしょうか?

A. 力任せに振ると紐に大きな負担がかかります。まずはフォームを見直してください。そのうえで、紐そのものの耐久性も無視できない要素です。道具選びについてはディアボロ道具選び完全ガイドで詳しく解説しています。

まとめ

今回はバータックスでのアンブレラのやり方を解説しました。要点をおさらいします。

  • 大前提:しっかり加速してから技に入る
  • 基本動作:勢いを相殺 → 一瞬止める → 反対側へ引っ張る
  • 違い①:高さの差は通常より小さく(軸方向は紐が絡みやすい)
  • 違い②:テンポは速く、端での力は「気持ち上」程度
  • 顔対策:両肘90度キープ/力は反対方向へ/入りは肘を伸ばして
  • 練習法:後退しながら/完全な垂直軸ではなく斜めから

ぜひ練習してみてください。実際の動きは動画のほうが分かりやすいので、うまくいかないときは何度も見返してみてくださいね。

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